人形遊びで心が育つ

子供がいつも人形やぬいぐるみ、毛布などを肌身離さず抱いていることがあります。
薄汚れても絶対手放さない、洗ってあげようとしても断固拒否なんて光景もしばしばみられます。

この子大丈夫かしらと不安になるお母さんもいるかもしれません。

でも、これは正常に育っている証です。

人形遊びは自立の第一歩

移行対象

くまのぬいぐるみ
生まれたばかりの赤ちゃんは自分で動くことができません。
お母さんに抱かれたり、あやされたり、おっぱいをもらったり、1日中お母さんの愛情を一心に受けています。

それが、生後7~8か月頃から徐々にハイハイができるようになると、毛布やぬいぐるみ、人形などに興味を持つようになります。

これは実は赤ちゃんの自立の始まりです。

もちろん自立と言ってもすぐに自分で何でもできる訳ではありません。
お母さんから徐々に自立していくために、赤ちゃんはお母さんように暖かくて柔らかいイメージの物に興味を示すようになります。(これは移行対象と呼ばれています)

成長するとこの移行対象とも自然に離れていくので優しく見守ってあげてください。

人形遊び

子供と人形
言葉を覚えてくると、人形やぬいぐるみを相手にごっこ遊びをするようになります。
人形に話しかけたり、2役を使いこなしておしゃべりしたり…プレおままごとのような感じです。
この時期の人形遊びは友達と遊ぶための準備期間ともいえます。

子供は、お母さんやお父さんからしてもらったことをお人形にしてあげたり、時には人形になって自分の気持ちを話したりします。

人形遊びをすることで、相手の気持ちを考えたり、自分の気持ちを表現できるようになったりと人間関係を築いていううえで大切なことを学んでいます。

この頃になると、人形やぬいぐるみに名前を付ける子供もたくさんいます。名前を付けることで単なるおもちゃから友達になり、ますます相手の気持ちを想像する事ができるようになります。

ごっこ遊び

そして、いよいよお友達と遊ぶようになってきます。
おままごとやお医者さんごっこ、ヒーローごっこなど、2人であったりそれ以上の人数で遊ぶようになります。

これまでの人形遊びとは違って、相手に話しかけた時、自分が思っていたことと違う返事が返ってきたり、思っていなかったことを聞かれたりします。

このごっこ遊びで子供達は大きく成長します。

・想像力が育ち、言語力や表現力が身に付く
・役割意識を持つようになり、協調性ができる
・社会のルールを学べる
・客観的に物事を考えるようになる

今まで以上に子供達は想像力を張り巡らし、相手に合わせる努力をするようになります。

このようになにげない遊びの中で子供達は社会性を学び成長していきます。

リカちゃん人形の実験

リカちゃん人形
タカラトミーと東京学芸大こども未来研究所が合同で、リカちゃん人形を使ったごっこ遊びによる子供の発達への影響や効果について調査・研究を行いました、

その結果は、

  • 自分の将来を明るく感じたり、将来なりたい理想像を明確にしやすい。
  • 自分を客観的に見ることができるようになる。
  • 人間関係を学び、協調性や社会性が身に付く。

リカちゃんで遊んだ経験がある小学生の方が成長への影響が多く見られるそうです。
また、リカちゃん単体で遊ぶよりもリカちゃんのママなどと一緒に遊んでいた子供の方が立場の違いを学び、自分のことや周りのことが良く見える子になりやすいようです。

たかか人形遊び、されど人形遊び。
子供達は人形のごっこ遊びを通して、社会生活に必要な人間関係を学び成長していきます。

ぜひ子供達にたくさん人形遊びをさせてあげてくださいね。

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