認知症とボケは同じ?

介護

「最近、親の物忘れがひどくなってきたな~。とうとうボケてきたかな?」なんて思っている方はいませんか?

ボケの中に潜む認知症

ボケ

実際、歳を取ってくると物忘れをする事が多くなってきます。
脳細胞は年齢と共に減少するため、記憶力が低下してきます。

でも、加齢による物忘れならあまり心配することはありません。
こういう場合は日常生活には支障はないし、症状もあまり進行しません。

認知症

一方認知症は、老化による記憶力低下ではなく、病気などで脳が委縮したり神経細胞が壊れたりして起こる記憶障害などの症状です。
認知症は、忘れていることの自覚がなく、進行すると日常生活にも支障をきたすようになります。


単なる老人ボケと思って放っておくと実は認知症だったという事があるので注意が必要です。
ご飯を食べた記憶がなかったり、探し物を誰かが盗んだとか言うようになると認知症の可能性が高くなります。

物忘れと認知症

認知症の種類

一言で認知症と言ってもその原因は様々です。代表的な病気は下記のようなものがあります。
病気の種類にによっては薬の開発も進んでいるので、早期に治療すれば症状の進行を遅らせることができたり、改善されたりします。

アルツハイマー型認知症

認知症の中で一番多く全体の約50%を占めています。男性よりも女性に多く、増加する傾向にあります。
症状は、最近の事をすぐに忘れてしまって思い出せなかったり、日付や曜日が分からなかったり、家族の顔も分からなくなってしまいます。
徐々に症状が進行していきますが、早期発見、治療により進行を緩やかにすることができます。

脳血管性認知症

アルツハイマー型認知症の次に患者が多く、全体の20%くらいがこの脳血管性認知症です。
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など脳の血管の病気が原因で脳細胞が死んでしまい、その結果、認知症になってしまいます。
女性より男性の方が多く、よくなったり悪くなったりを繰り返しながら進行していくのが特徴です。

レビー小体病

脳血栓性認知症と同じくらい患者が多く、全体の20%くらいを占めています。
こちらも男性の方が患者が多く女性の約2倍と言われています。
手が震えたり、筋肉がこわばったりとパーキンソン病のような症状が出ますが、初期症状に幻視がみられるのが特徴です。

前頭側頭葉変性症

前頭葉や側頭葉の委縮で認知症を起こします。
患者数は少ないため、原因の解明も進まず、有効な薬も開発されていません。
認知症特有の物忘れの症状はほとんどみられませんが、異常行動が多く精神疾患と間違えられる場合が多くあります。
同じ言葉や行動を繰り返したり、おちつきがなくなったり、症状が進行すると社会生活に支障をきたします。

パーキンソン病

脳神経系の病気の中で一番患者数が多い病気です。
一般的な症状は、初期に手足が震えたり、筋肉がこわばったりと運動機能に障害がでて、進行すると寝たきりになってしまいます。合併症として認知症を発症する確率が高いことが最近分かってきました。
新薬や治療法の開発が進んでいるので、完治はしないものの症状は改善されています。

認知症外来

初期の段階では、老人ボケか認知症なのか見分けにくいので、気が付いた時には症状が進んでいるという危険性もあります。
最近は認知症専門の物忘れ外来などを開設している病院も増えていますので、認知症の疑いがある場合は早めに診察を受けてみて下さい。

認知症外来では、最初に本人や家族への問診や知能テストを行い、その結果によっては、画像検査で脳の状態を調べたりして総合的に診断します。

認知症の予防

認知症は生活習慣病と大きく関連していることが分かってきました。
そのため、日々の食習慣や運動習慣を変えたり、人とのおしゃべりや知的行動習慣を意識するだけでも予防効果があります。

また、脳トレなどで脳機能を鍛えることで認知症の発症を遅らせることもできます。

早い時期からの予防対策と定期的に認知機能検査を受けることが大切です。

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